1月20日は大寒(だいかん)。
二十四節気の一つ。太陽黄経300度。
これから立春までの間が年間で最も気温が低い。北海道内の気象官署での記録は、旭川の-41.0度(1902年1月25日)で、札幌の最低気温の記録は-28.5度(1929年2月1日)となっている。
2月4日は立春(りっしゅん)。
二十四節気の一つ。太陽黄経315度。
春の始まり。厳しい寒さの最中に春が始まるとなっているのは、農耕上の理由である。北海道の季節区分ではまだ冬であり、日本海側では雪も多く降る。札幌では雪祭りが開催される頃である。
3月5日は啓蟄(けいちつ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経345度。
冬ごもりの虫が姿を現すという意味。立春後初めての雷(初雷)が鳴り、冬ごもり中の虫の目を覚まさせる。初雷は虫出しの雷(蟄雷)ともいう。北海道もようやく冬が終わりに近づき、天気が安定せず、周期的に変化するようになる。
3月20日は春分(しゅんぶん)。
二十四節気の一つ。太陽黄経0度。
昼と夜の時間が等しい。日本の大部分の地域では春分から4月上旬にかけて年間最大の気温上昇率を示す。北海道ではようやく春めいてくる頃である。札幌の根雪(長期積雪)の終日の平年値は4月2日である。
4月4日は清明(せいめい)。
二十四節気の一つ。太陽黄経15度。
清浄明潔の略といわれ、南東風が吹く春の良い季節の意味。関東以西のソメイヨシノが花盛りとなる。北海道の桜の開花は4月下旬から5月中旬頃(札幌の桜の開花の平年値は5月1日)。またヒバリの鳴き声が聞かれるようになる頃である。
4月19日は穀雨(こくう)。
二十四節気の一つ。太陽黄経30度。
春雨が百穀を潤し、芽を出させるという意味。ただし、雨量が多くなるという意味ではない。低気圧が周期的に通過し、一時的に寒気が入り霜の降りることがある。札幌の霜の終日の平年値は4月26日。道内ではこの頃から5月上旬にかけてタンポポが開花しはじめ、ウグイスの鳴き声が聞かれるようになる頃である。
5月5日は立夏(りっか)。
二十四節気の一つ。太陽黄経45度.
東洋の暦ではこの日から立秋の前日までを夏とする。ちなみに西洋の暦では夏至から秋分の前日までを夏としている。札幌の桜の開花の平年値は5月1日。最も開花が早いのは函館の4月28日、最も遅いのは釧路の5月16日。満開となるのは開花から3日後から1週間後となっている。
5月20日は小満(しょうまん)。
二十四節気の一つ。太陽黄経60度。
陽気盛んにして万物次第に長じ満つるという意味。小満の日は「麦生日」と呼ばれ、晴天であれば麦がよく熟するといわれる。北海道はオホーツク海高気圧の影響を受け一時的に気温が低くなることがある。このことを「リラ冷え」と呼ぶこともある。
6月21日は夏至(げし)。
二十四節気の一つ。太陽黄経90度。
北半球の昼間時間は年間で最長となるが、本州では梅雨のため日照時間は冬至の頃よりも少ないところもある。北海道は梅雨がないといわれているが、「えぞつゆ」といって梅雨のような天候が現れることもある。北極では太陽が没することがない。札幌の日の出は3時55分、日の入は19時18分。
7月6日は小暑(しょうしょ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経105度。
本州では梅雨明けが近く、梅雨が明ければ本格的な夏の天候になり暑くなる。
また7日は七夕(たなばた)。(ただし北海道や東北の一部では8月7日の所もある)。
過去の7月7日夜の札幌の天気を調べてみると
ここ数年は、雨やくもりより晴れの天気がやや多くなっているが、最近では都市の”光害”の方が星を見る上では邪魔物かもしれない。
7月19日は土用(どよう)。
雑節の一つ。土用とは、四季のそれぞれにあり、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間をいうが、現在はもっぱら夏の土用だけが使われている。暑熱が最も盛んな時で、農耕上重要視される。年によっては、「土用半ばに秋の風」との年もある。
台風域内で発生した風浪(ふうろう)は、うねりとなって日本沿岸に押し寄せてくる。例年、夏の土用の頃になると台風の発生回数が多いので、日本南岸には、風も無いのに断続的に高いうねりがやってくる。これを「土用波」という。そのため、海水浴客が高波にのまれたり、岩場の高波の立ち上がりで釣り人が波にさらわれたりすることがある。
7月22日は大暑(たいしょ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経120度。
暑さの厳しさをいったものである。梅雨が明けて急に暑くなり、暑さにまだ慣れていないこの頃は気温の割にかなり暑く感じる。年間の最高気温は大暑の日より遅れる。札幌の平均気温が最も高いのは7月下旬から8月上旬頃。
8月7日は立秋(りっしゅう)。
二十四節気の一つ。太陽黄経135度。
年間で最も気温の高い時期か、それをいくらか過ぎた盛夏期。真夏日(日最高気温が30度以上の日)の日数は7月で2.9日、8月で4.5日が平年値。まだ夏の様相は濃いが、日射や風、虫の鳴く声にもどこか秋の気配が感じられる。
8月22日は処暑(しょしょ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経150度。
暑気が止むの意味で、平均気温は8月上旬にピークに達し、以降は下降期に入る。秋らしく涼しくなるが、秋暑といわれる暑さが急にぶり返すこともある。
8月31日は二百十日(にひゃくとおか)。
雑節の一つ。立春から数えて、210日目。稲の開花期に当たり、台風がよく来るので、昔から厄日とされる。統計的に台風が特に多い日というわけではないが、この頃から大きな台風がきて災害をもたらすので、警戒を呼びかける意味もある。9月17日、26日頃が大型台風襲来の特異日と言われている。
9月17日は十五夜(じゅうごや)。中秋の名月。
旧暦の8月15日。中秋の名月は、旧暦の8月15日の夜の月で、文学的には十五夜、芋名月(いもめいげつ)などとも呼ばれる。月見の宴が行われるようになったのは、中国では唐の時代、日本では平安時代の前期といわれる。
日本では、このころはくもりや雨が多く、月が見られないことが多いので、中秋無月と言い、特に雨に降られて月が見えないときを雨名月(あめめいげつ)、雨月(うげつ)などという。
十五夜の前後の旧暦8月14日から20日までの月は、
と順に名づけられており,何かと名月を眺めたいという強い思いが伺われる.
9月22日は秋分(しゅうぶん)。
二十四節気の一つ。太陽黄経180度。
春分からちょうど半年目の昼夜等分の日で、関西以西の冷房停止と北日本の一部の暖房開始の平均的な時期である。この日を境に秋の夜長が始まる。9月下旬から10月下旬頃までは年間で天候が最も安定する時期といわれる。大雪山系の旭岳の初冠雪の平年値は9月25日で、道内で最も早い。
10月8日は寒露(かんろ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経195度。
少しひんやりと感じ初め、晴れた日でも暑さは感じられなくなり、過ごしやすい時期。札幌の手稲山の初冠雪(山麓の気象官署から見て山頂付近が初めて積雪などで白く見えること)の平年値は10月18日。道内ではカエデが紅葉し始める頃である。
10月23日は霜降(そうこう)。
二十四節気の一つ。太陽黄経210度。
霜が降りるほど寒くなったという意味。沖縄では季節風交代の目安とされていた。草木は枯れ、冬支度にいそしむ時期である。札幌の初霜の平年値は10月25日、初氷の平年値は10月28日。道内ではイチョウが黄葉し始める頃である。
11月7日は立冬(りっとう)。
二十四節気の一つ。太陽黄経225度。
北日本や高地の初霜・初氷、時には初雪などの冬季現象が記録される頃。日差しは弱まり、日暮れも早くなる。カエデやイチョウの葉も落ち、時雨れる季節である。札幌の初雪の平年値は11月1日。道内の気象官署では、最も初雪が早いのは稚内と旭川で10月19日(平年値)、最も遅いのは釧路で11月7日(平年値)。
11月22日は小雪(しょうせつ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経240度。
本格的な冬の始まりで、道内では日本海側で雪が積もりはじめる。根雪(長期積雪)の初日は、旭川が道内の気象官署で最も早く11月24日。札幌は12月6日が平年値。太平洋側では12月末になる所が多い。
12月7日は大雪(たいせつ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経255度。
大陸の高気圧の勢力が強くなり、そのたびに北海道の日本海側では雪が降る。本州の暖かい地方でも霜が降りたり、雪が降ったりする頃である。
12月21日は冬至(とうじ)。
二十四節気の一つ。太陽黄経270度。
太陽が北半球から最も遠ざかり、正午の南中高度は最も低く、昼間の時間が最も短い。札幌の日の出は7時3分、日の入りは16時3分。立冬と立春の真ん中であるが、寒さはこの頃から厳しくなる。「冬至冬なか冬はじめ」といわれるゆえんである。「クリスマス寒波」と呼ばれる真冬並みの寒気によって大雪の降ることがある。